ストレージ設計③
3.搭載するディスクドライブ の決定
<ポイント>
- ストレージ製品に搭載するディスクドライブ容量は?
- 回転数が高速なディスクドライブ
回転数が早い → アクセスが高速 → しかし、価格が高い
ATAディスクは、安価で大容量を実現しているが、性能が悪い。
ディスクアクセスの性能を要求する場合は、容量が小さなディスクドライブを選択
1筐体に搭載する量を求められる場合は、容量が大きなディスクドライブを選択
さて、【1】で必要な容量をある程度考え、【2】で仮でも構わないので基準となるストレージ製品を選択しました。次に重要なのはそのストレージ製品に搭載するディスクドライブの決定と【4】のRAIDタイプの決定です。
【3】と【4】は切っても切れない手順ですので一緒に考えるようにしてください。【3】と【4】を何度も考えることが必要です。
ディスクタイプには大きくわけて3つの選択ポイントがあります。
- ディスクドライブ容量 36GB, 72GB, 146GB, 250GB, 300GB…
- 回転数 7,500rpm, 10,000rpm, 15,000rpm
- ディスクタイプ FC, SATA, SCSI
ディスクドライブ容量は、【1】であげた必要容量分を賄えるディスクドライブを選択することが必要です。選択のポイントは、小さな容量であればあるほどディスクドライブの本数が多くなりますし、大きな容量であればあるほどディスク本数が少なくてすみます。ディスクドライブの本数は、【2】にて決定したストレージ製品に搭載できる本数が何本であるのか、言い換えるとそのストレージ製品にいくつディスクドライブを搭載するためのスロット数があるかどうかを考えてください。もうひとつ重要な点は、容量重視であるか、性能重視であるかです。
- ストレージに搭載できるディスクスロット数
- 容量重視?性能重視?
同じストレージ製品であれば搭載できるディスクドライブの本数は同じです。ディスクドライブ容量が大きければ大きいほど、ストレージ 1筐体に占めるデータ容量は大きくなります。では、なぜ容量の対が性能なのでしょうか?
具体例 (これまでの手順に沿って考えます)
【1】 必要なディスク容量は? 400GBが必要です
【2】 選択したストレージは? 14本のディスクドライブが搭載できるストレージ製品です
【3】 容量重視を選択すると、
146GBx4=584GB – RAID5パリティ分(ディスク1本分: 146GB)=448GB
(【4】も同時に検討。ここではRAID5を選択)
ポイントは全部で10個。次のポイントは・・・・