ストレージ設計②

2.導入ストレージ製品の選定

<ポイント>
接続するサーバのベンダは?
接続するサーバのOSは?
サーバがサポートしているストレージ製品は?
顧客が付き合っているベンダは?


2番目に考えなければいけないのは導入するストレージ製品の決定です。この手順で記述している1〜5は最低3回は通らなければならない手順だと思ってください。様々な制約などもあり手順を1からやり直す決定も時には必要です。

さて本題に入りますが、ストレージ製品を選定する一番のポイントは“接続性”です。ポイントの中にも3つあげましたが、接続するサーバはどのベンダのものか、同じベンダのストレージ製品でなくても接続できるストレージ機器はたくさんありますからサーバがサポートしているストレージ製品はどういったものがあるのかと考えてください。

「ストレージは地味」だと思われるのはやはり顧客が一番重要だと思うのはアプリケーションです。はっきり言うと顧客側のシステム担当者は「アプリケーションが動作すればどんなインフラでも構わない。あとは止まらなければ良い」と思っています。これは紛れもない事実です。アプリケーションが実際に動作するのはサーバです。そのサーバに必要なディスクを貯めておくのがストレージ製品ですから、ストレージは地味だと思われるのは当然です。逆に、重要なデータを貯めておく製品なのだから一番に考えたいと思われる気持ちもわかりますが、重要なデータなのであればバックアップを取っておけば良いのです。これくらいの気持ちでストレージを選定してください。

ストレージの選定には【1】で考えた容量を賄える製品であるのか、またアプリケーションが動作するサーバが接続できる製品であるのかというポイントも重要だと思います。また、やはり日本ならではというべきなのかもしれませんが、サポートを統一したい、そのシステムになにかトラブルが発生したらその1社へ連絡すれば解決してくれるという安心感を買っていることも事実としてあります。これも重要なポイントです。先ほども述べた「稼動させたいアプリケーションが動くならばインフラはどこのものでも構わない」というお客様の考えの表れだとも思います。その意味でもやはり保守を統一するためにサーバと同じベンダのストレージを選択することもひとつの重要なポイントだと考えます。


さて次に考えるポイントは?