ストレージ設計⑤、⑥
週末の2日間さぼってしまいました。ストレージ設計のステップ⑤、⑥について今日はまとめて書きたいと思います。
⑤ディスク数の決定
<ポイント>
実際に搭載するディスク数を決定
これまでのストレージ設計ステップ①〜④で、容量、RAIDタイプ、ディスクドライブタイプ、障害対応、回転数についてのポイントを検討しました。この検討内容をもとにこのステップ⑤では実際に搭載するディスクドライブ数を決定します。
例えば、「1TBの容量を最高の性能で提供したい」ということであれば、ポイントは
- 一番小さなサイズのディスクドライブでストライピングさせる
- RAID1、もしくはRAID0/1が良い
- 回転数が早いディスク(15,000rpmが最高かな?)
- 付き合ってるベンダで一番早いRAIDディスク
となります。
ここで要件に一番適したディスクドライブ数を決定しておきます。ここが基準です。この後のステップでもしかしたら要件が変わるかもしれませんし、金額を見て、どこか削りたくなるかもしれません。しかし、まずは自分の要件に一番最適なディスクドライブ数を基準として定めることが重要です。
基準を明確にすることで、例えば、回転数を遅くすることによるメリット、デメリットをあげたりすることができますし、ベンダによってはもっと違うディスクドライブの選択肢があるかもしれません。基準を早めに決めることがこのステップ⑤では必要です。
⑥接続ポート数の検討
<ポイント>
- 何台のサーバを接続するのか?
- ストレージ製品に何ポート接続可能か?
- 必要であればSANを導入し、スイッチ経由でポート数を増やす必要があるか?
システム構成により何台のサーバがストレージへ接続されるのかが決まってくる。ほとんどは1台のサーバから正系、副系の合計2本の接続が必要になる。サーバ台数に応じて接続可能なストレージを選択すれば良いが、ストレージ機器は最小で2ポート、最近では256ポートものサーバ接続用のポートを搭載している製品もある。サーバ接続数よりもストレージのポート数が少ない場合は、ファイバチャネルスイッチを導入し、FCスイッチ経由でストレージ機器への接続を多くする方法がある。
さて、次回のステップ⑦ではスペアディスクについて考えましょう