ストレージ設計⑨

一足早くブログで3連休してしまいました。頭の中では2日のはずだったのですが、3日も書いていないことに今日気付きました。今日の内容は、バックアップ領域の設計について考えてみたいと思います。

バックアップ領域について
<ポイント>

  • ディスクドライブはFCかSATA
  • バックアップ領域は遅くても良いか?
  • 容量重視のディスク設計とは?

以前の内容に書き忘れてしまったことがあります。ストレージ設計③で説明したディスクドライブタイプの決定で回転数、容量を決めることと書きましたが、実はもうひとつポイントがありました。ディスクドライブのタイプとして、高速な書き込みを実現するFC(ファイバチャネル)ディスクか、安価で大容量を実現するATAディスクかを決める必要があります。


今回のテーマにあげている「バックアップ領域について」考えるときに、書き込み、読み込みの性能が求められる本番領域に比べると、性能を求めず容量はなるべく多く準備したほうが良いと覚えてください。そのため高価なFCディスクより安価で300GB、500GBなど大容量を実現するATAディスクを選択することにより、少ない本数で容量を多く準備することができます。


バックアップ領域としては、性能よりもバックアップデータを何世代も保存できる大容量の領域が必要になります。最近ではディスクからディスクへバックアップを取得する仕組みが一般的になりつつあります。少しでも多くの容量を確保するためにはスロット数に限りがあるディスク装置では1ドライブで500GBを確保できるATAディスクが重宝します。容量を重視するためにはバックアップ領域としてATAディスクを選択すると良いでしょう。