ストレージ設計④
ストレージを設計するためのポイント10つの4番目です。
システムエンジニアが次に考えるべきポイントは、RAIDタイプの決定になります。
<ポイント>
RAIDとは、複数のディスクドライブをあたかもひとつのディスクドライブとして見せることを可能にする技術です。安価なディスクドライブを組み合わせることでドライブに障害が発生しても中に保存されているデータが守られること、複数ディスクドライブを横に並べて並行処理することにより性能を高めることができるようになります。
RAID 1は、ミラーリングとして知られており、4本のディスクドライブで計算すると、2本分の容量がデータ保存領域として使うことができます。残りの2本はミラーリング領域として同じデータがコピーされるイメージです。
RAID 5は、パリティを用いてデータを保護する方式で、上記と同じく4本で計算すると3本分の容量がデータ保存領域として使うことが可能です。そのため、容量を大きく取ることができるRAID 5は、バックアップ領域、スナップショット領域など本番データではないデータを保存することに使われることが多いです。
また、同じ本数でもデータを保存する容量が多いため、コスト削減のために少しでも安価に抑えたい方には有効なRAIDタイプだと思います。
次は、ディスク本数を決めましょう