ストレージ設計①

ストレージ製品の導入を検討されているユーザの皆さんはどうもストレージはわからない、ベンダに任せておけば良い、ストレージのデザインは誰かにやってもらえばよいと思われているのではないだろうか? 高価なストレージこそ自分達でその構成、中身を理解し、導入するべきではないだろうか。ストレージの導入には一定の流れがあり、それを理解することで非常に簡単に構成が組めるはずである。ストレージデザインとは実際にどのようなことを考えなければならないのかをここで簡単にまとめたい。

①必要ディスク容量の決定

ポイント

  • サーバが必要としているディスク容量は?
  • 将来のディスク容量拡張予定は?
  • 増設のためにシステムを止められるか?

ストレージを導入する上で一番初めに考えないといけないことは必要なディスク容量です。ここではバックアップやRAIDなどのことは考えずに純粋に何GBの容量が必要なのかを考えます。実際にOS上で何GBのディスク容量が確保されていれば良いのかを考えることが重要です。

容量の計算にはいろいろな方法があります。例えばファイルサーバであれば、これまでの実績から考える方法もありますし、ひとり当たりの容量を制限し、それに社員数を掛けて容量を算出する方法もあります。ファイルサーバでは簡単ですが、データベースなど予想が不可能なアプリケーションもありますが、大体で構わないのでまずここで可能な限り具体的な数字を用いて計算してみることが必要です。
また、重要なのは将来そのシステムが拡張されるかどうかです。ポイントはふたつあります。


1.まず今回導入するシステムを何年使い続けるのかを考えてください減価償却が終わるまでの期間やサポート期間が切れるまでなど各社それぞれ新規でシステムを入れる場合のルールや暗黙の了解があるはずです。これを数値化してください。何年先までそのシステムを使い続けるかで、何年先までのデータ増加を考えないといけないのかを考えることができます。その数値をもとにしてある程度の拡張を考慮した容量を搭載したストレージを購入すればよいのです。


2.しかし、中には将来の動向が見えない、お客様ありきのシステムなのでお客様が増えればシステムも増設できるのだが・・・と頭を抱えるシステム担当者もいらっしゃるかと思います。その場合は、仮にディスク容量を拡張しないといけなくなった場合にシステム停止が可能かどうか、またそのシステム停止時間はどれくらいの時間可能なのかどうかを考えてください。現在ではオンラインでディスク容量の拡張が可能なストレージ機器が販売されています。また、仮にシステム停止がある程度の時間将来でも確保できるのであれば、システムの初期導入の段階で将来の拡張まで考える必要はないのです。ここで頭を悩ませるよりも今本当に必要な容量を導入するほうが結果として経営者を助ける導入になるかもしれません。拡張は儲かったときにすれば良いという判断もあるときは必要なのです。でも・・・と不安があるかたは次の【2】でオンラインでディスク拡張が可能なストレージ機器を選択すれば良いのです。


具体的には・・