バックアップ対象アプリケーション

随分と長い間休んでしまいました。このブログは自分に課した宿題でしたが、忙しいことを理由に逃げていました。これからもストレージについてのこれまでの知識、経験について語っていきたいと思います。よろしくお願いします。


さて、休んでしまっていましたが、バックアップに関する考慮ポイント3点目です。
バックアップを語る上でもしかしたら一番重要かもしれないことが「バックアップ対象のアプリケーションが何か?」ということです。バックアップの仕事を受ける場合に、必ず聞くのが「対象アプリケーションはなに?」という質問です。


いろいろなアプリケーションにより特色が異なりますが、バックアップの取り方は千差万別。もしかしたらそのアプリケーションは止められないものかもしれませんし、バックアップソフトウェアが対応してないかもしれません。OSの種類も気になります。

「対象アプリはなに?」という質問をしたあとに、エンジニアとしては下記のことがパッと頭に浮かぶようにしたいものです。

  • そのアプリケーションの重要度
  • 一般的にそのアプリケーションが使われているシステム構成イメージ
  • 一般的にそのアプリケーションはどのようなOSで動いていることが多いか
  • 自分が経験したことがあるバックアップ対象アプリケーションかどうか

あくまで”一般的に”と書いているのは、お客様の好みによって(他にも理由はあるでしょうが、おそらく大部分は好みでしょう・・・)構成が変わることがあるので注意です。今回はデータベースを例にとりお話したいと思います。

①データベース(以下、DB)と聞くと重要度は高いように思います。システムの特性にもよりますが、②DBを使っているシステムは重要だというイメージがあるのでまずは止められないと思ったほうが良いでしょう。しかし、③DBの多くはログの機能によりユーザに対して止まっていないと仮想的に見せることができます。止められないと仮定して、ログの機能を使って止めていないように見せることをサポートしているバックアップソフトウェアは何か、言い換えると、④バックアップソフトウェアのエージェントと呼ばれるオプション機能が対応しているかどうかを考えます。⑤バックアップソフトウェアの選択に際して稼動しているOSも気になります。 最後にそのアプリケーションについて以前に経験したことがあるものでれば、バージョンが違っていても基本は同じようにバックアップできるものがほとんどなので、経験をもとに設計と構築、運用をすれば良いです。

パッと上記ポイントが考えられるようになればストレージエンジニア、もしくはバックアップエンジニアとしてお金をもらって仕事ができるでしょう。上記ポイントを考えられればプリセールスエンジニアとして提案書も書けるでしょうし、コンサルティングもできるようになるでしょう。


こういったポイントについて今後も記載していきます。中途半端な部分もあると思うので、その際はぜひコメントください。