ストレージを導入するには

ストレージを導入するためにはサーバの他にどのような機器が必要だろうか。ストレージ導入のためにはストレージエリアネットワーク(以下、SAN)を導入することが多くなっている。SANとは、「ファイバチャネルで構成されるサーバとストレージを接続するためのストレージ専用のネットワーク」のことである。現在ではSAN導入のための機器も価格が下がってきており、非常に簡単に導入されるようになってきている。
SAN導入のためには最低限以下の機器が必要だと考えてると良い


①HBA − Host Bus Adapterの略。サーバに接続し、サーバの内部バスとのインターフェースを提供
②ケーブル − ファイバチャネル接続では、FCケーブル、ISCSINAS接続では、LANケーブル
③スイッチ − ファイバチャネル接続では、FCスイッチ、ISCSINAS接続では、IPスイッチ
④SFP − 光信号を電気信号に変換するトランシーバ。スイッチに接続し使用
⑤ストレージ − RAIDディスク、JBOD、テープ装置


①HBA
Host Bus Adapterの略でホスト(サーバ)に接続する主にストレージ系の接続に使われるカードのことです。一般的にはHBAとはファイバチャネル接続用のカードという認識がありますが、SCSI接続用のカード、iSCSI接続用カードもHBAと呼ばれます。そもそもの目的は外部接続されるストレージ機器からのデータをホスト(サーバ)のパスに受け渡しするためのカードです。
ファイバチャネル用、iSCSI用などのHBAにはそのプロトコルを転送処理を制御するCPUが内蔵されており、ホストのCPU処理速度を落とすことなくデータ転送を行えることが一番のメリットです。

②ケーブル
ストレージ接続用のケーブルでファイバチャネルケーブル(以下、FCケーブル)が使われます。FCケーブルはギガビットイーサネットワークでも使われておりストレージ用としてのケーブル以外にも広く使われるようになってきています。
FCケーブルの種類として、大きく分けてシングルモードファイバケーブルとマルチモードファイバケーブルがあります。シングルモードファイバケーブルは主に長距離用の接続に使われ、マルチモードファイバケーブルは接続可能距離が100mとデータセンタ内部など短い距離の接続に使われることが多いです。
また、FCケーブルは中にガラス、もしくは高密度プラスチックを使用しており、小さく10cmの円くらいに曲げてしまうと中のケーブルが折れてしまい信号が正常に伝送されないことがあります。FCケーブルの取り扱いには十分な注意が必要です。


③、④、⑤については長くなるので次回に