ストレージってなに?
ストレージとは「サーバへ接続する外部記憶装置」のことである。といっても難しい。普段使われているPCに搭載されているハードディスクドライブは40〜100GBくらいだと思われるが、その1,000倍、1,000,000倍の容量を持つ大容量のディスク装置のことを概ね表している。
よくストレージのことを冷蔵庫に例える。どこの家庭にもある冷蔵庫だが、必要な容量に応じて大きさが違う。一人暮らしの男性の家に400Lを超える両開き冷蔵庫があっても場所を取るだけで中はビールだけで有効には利用されないことが想像できる。逆に4人家族で冷蔵庫が小さければお母さんは毎日の買い物で買ったものは使い切ってと大変だろう。それぞれの家庭にはそれに適した容量、大きさの冷蔵庫が選ばれる必要がある。ストレージとは、企業が自社に適した容量大きさを選んだ、データを貯めておくための冷蔵庫だとイメージするとわかりやすい
これらの大容量ディスク装置であるストレージは、RAIDディスク、非常に安価なJBODがある。RAIDが構成できるディスク装置は「RAIDディスク」、それ以外は「JBOD」と覚えていただきたい。また、ディスク装置ではないがストレージと呼ばれる機器としてテープ装置がある。オートローダーやテープライブラリも広い意味でストレージ機器と呼べる。
- RAIDディスク(Redundant Arrays of Independent Disks)
データのミラー化(RAID-1: 別のドライブへの複写)、ストライプ化(RAID-0: いくつかのドライブへの分散書き込み)、あるいはパリティの保護(RAID-5: エラーを識別するために書き込まれたデータ)が行えるディスク
- JBOD(Just Bunch Of Disks)
JBODはディスクドライブの集合体で最も簡素で安価なストレージ機器です。性能を上げるためのキャッシュメモリやコントローラーもありません
- テープ装置
データのバックアップに使われる記憶媒体です。ディスクよりもテープメディア1本、1本が安く長期にデータを保存するようなバックアップ用途として使われることが多い。RAIDディスク、JBODなどのディスク装置をオンラインストレージと呼ぶのに対して、テープ装置はオフラインストレージと呼ばれる
<参考資料>
データ容量の単位
- 1KB( キロ): 1,000 Bytes
- 1MB (メガ): 1,000,000 Bytes
- 1GB (ギガ): 1,000,000,000 Bytes
- 1TB (テラ): 1,000,000,000,000 Bytes
- 1PB (ペタ): 1,000,000,000,000,000 Bytes
- 1XB (エクサ): 1,000,000,000,000,000,000 Bytes