ファイルサーバとNASの違いは?
NASとはファイルサーバに代わるファイル共有のための専用機器のことです。Network Attached Storageの略でネットワークに直接接続し、他の機器からネットワークボリュームを提供する専用ストレージのことを言います。
ファイルサーバと違うのは、ファイルサーバはWindowsやLinux、UNIXなど既存のOSを使いサーバ本体とストレージ筐体を導入して構築することがほとんどです。構築のための費用もかかりますし、OSによってはファイルサービス以外のサービスやプロセスも動いているため、性能やセキュリティに少なからず影響することが懸念です。
NASはファイル専用ストレージであるために、NAS上で動作しているOSはファイルサービス専用OSです。専用OSであるため、ファイルサービスのためにカスタマイズやチューニングが行われており、性能が良い傾向があります。またNAS装置はサーバ部分(OSが乗る部分)とストレージ部分が同一筐体に納められているため、NAS装置を購入し、ネットワークに接続して簡単な設定を行えばすぐに使えるという手軽さがあります。
<NASの特徴>
・NASはファイルを共有するために 直接100 BASE-TX/10BASE-TやGigabit Ethernetなどのネットワークに接続できるストレージデバイスです。
・ファイルサーバに特化したハードウェアです。
・マルチプラットフォーム対応なので、Ethernet接続可能であれば利用OSを選びません。