災害対策とは具体的になにをするのか

地震が発生しているのは東京近郊だけではない。近年日本で起きた大地震をまとめてみると非常に大きな地震が北海道から九州まで頻繁に発生しているのがわかると思う。日本はまぎれもなく地震大国である。9月11日のニューヨークの事件では対岸の火事だと思われていた災害だが、日本では驚くほど地震が多く、そのための備えは万全にしておきたい。


キーワードは、昨日25日にも書いたが「失われたデータは戻ってこない」である。例え災害に遭ったとしてもサーバ・ストレージなどのハードウェアやサーバ上で稼動しているソフトウェアは購入することができる。新しくシステムを作り直せば良いのである。しかし、一度失われたデータは絶対にもとに戻らないのである。ご自分の名刺フォルダに何枚の名刺が保存されているだろうか?社会人の経験が長ければ長いほど、名刺の数は膨大な量になるはずである。自分も名刺用クリアフォルダに10冊もの名刺が収められている。皆さんの財産だともいえるこの名刺が仮に火事で無くなってしまったら、同じ名刺を1枚ずつ集めなおすことは至難の業だと思う。お世話になった方の連絡先もわからず、これまで築いてきた人脈が失われていしまう可能性はないだろうか?例えば、その名刺を住所録などの電子データにすることで火事からは守られるかもしれない。これが「バックアップ」である。災害対策とは、その電子化したデータをCDROMに焼いてオフィスとは別の場所(自宅や耐火金庫)に保管することと同じです。データをバックアップ媒体とは別な場所に保管する遠隔地保管がいわゆる災害対策と言われるシステムです


データの送り方も、テープメディアやROM媒体に保存して移動させる方法や、WAN回線を使って別な場所にあるシステムに送る方法、ストレージの機能で別な場所に遠隔地コピーする方法など様々である。媒体で送る方法は原始的であるが一番コストが安い災害対策の方法です。逆に、ストレージなどの遠隔地コピー機能は、データの送る速度は速いが、非常に高価なソリューションであるので、ここでもデータの重要度に応じて2〜3パターンの災害対策システムを考えて導入することが良いだろう。


災害への備えがなければ企業には必ず損失が付いてまわります
いつ起こるかを心配するのではなく、いつ起こっても大丈夫なように備えをしておきたい