今だからこそ災害対策(地震からデータを守れるか?)

7月24日のメールシステムは基幹系という内容でもわかると思いますが、企業の持っているストレージ容量はどんどん増えてます。増え続けるデータを守るためのバックアップについて7月16日、17日にも書きました。ストレージ設計⑨ - 誰かに任せておけないストレージ バックアップはどちらかというとハードウェアやソフトウェアの障害や人的ミスからデータを守る(復旧)するための方法です。


日本は地震大国ですから、障害からデータを守れても局所的な地震による被害からあなたの会社のデータを守れますか?9月11日にニューヨークで起こった悲しい事件のあとに多くのIT企業は今こそ災害対策について考えるべきだと問われていました。多くの雑誌でも取り上げられ、「災害対策システムを構築していたおかげでビジネスが短期間に復旧できた、データが守られたおかげで損失を被らずにすんだ」と話題になっていました。


しかし、日本では災害対策システムはそれほど導入されなかった。対岸の火事であったと同時に、企業のシステム担当者は、自分が担当の間に災害が起こらなければいいやと考え、導入を先送りしてきています。2005年に発生した関東近郊の地震震源地とその大きさを表した図があります。最近では、都心を囲むように関東近郊で多くの地震が発生しているのがわかります。


最近地震が多いと感じている方が多いと思われるますが、これほど多くの地震が東京近郊で起きているのだが自分の会社では災害に対する備えができていないと感じているシステム担当者は多いのではないだろうか?同じようなシステムを災害対策用のデータセンタに二重に作るのは費用もかかるし、大変です。データだけでも退避させておけば、システムは復旧できます。ハードウェア、ソフトウェアは購入できますが、失われたデータはもとに戻りません